何故PS4純正コントローラーは壊れるのか?原因を突き止め、どう対処すればいいかを紹介

2021年12月25日PS4,コントローラー

こんにちは、皆さん楽しくゲームをやっていますか?
PS5が発売された今でも、PS4でゲームをプレイしてる方は大勢いると思います。

そしてPS4でゲームをしている方は、純正PS4コントローラーの「DUALSHOCK4」を使っていると思いますが、こんな事が起こったことはありませんか?

「コントローラーが充電しない」「キャラが勝手に動く」「ボタンが反応しない」などといった不具合ですね。

私はよくFPSゲームをするのですが、コントローラーの故障が原因で、PS4純正コントローラーは3台交換したことがあります。

主に起きたコントローラーの症状は「キャラが走っているのに、急に歩きになる」「照準が勝手に別方向に向く」でした。

今回はなぜそのような故障がおきるのか?また対処法はどのようなものがあるのか?を紹介していきます。

よく起こる故障

まず、よく起こる故障を紹介します。
お使いのPS4純正コントローラーはこのような故障ではないですか?

  • コントローラーがUSB接続しても充電できない
  • スティック操作してないのに、別方向を向く
  • ボタンが反応しない・ボタンが潰れて、戻ってこない

どうでしょうか?同じ症状が起きている方はいるでしょうか?

故障の原因

ではなぜ、このような故障が起きるのか?を説明します。

コントローラーが充電できない

コントローラーを本体とUSBで接続しても、充電できないといった症状です。

これは主に、コントローラー側のUSB端子の接触不良が考えられます。
コントローラーと本体をUSBケーブルでつないで、コントローラー側につないでる、USBケーブル端子を軽く動かすと、一瞬、充電出来たりしませんか?

一瞬でも充電できれば、コントローラー側のUSB端子接触不良、充電できなければケーブルの不良も考えられます。

USB接触不良

実はPS4純正コントローラーのUSB端子、「MicroB」端子といいますが、この端子は小さく、接触不良などの不具合をよく起こすことで有名です
MicroB端子は、何回も抜き差しすると、コントローラーの端子部分がユルユルになり接触不良を起こします。

USB端子に付いている汚れでも、接触不良を起こします。

ケーブル不良

ケーブルの不良ですが、PS4専用のではなく、社外製のケーブルを使っていたりしませんか?
PS4を購入して、付いていたケーブルを無くし、100均などで売っているケーブルで充電しようとすると、充電できない場合があります。

スティック入力してないのに、勝手に入力される

スティック操作をしている最中、入力していた方向とは別の方向に入力される、といった症状。
これはスティック操作が激しい、FPSやアクションゲームによくあらわれます。

原因は主に4点です。

「ペアリング時にスティックを入力しっぱなし」「Bluetooth電波の干渉」「外付けUSB3.0機器の電波干渉」「スティック内部の溜まった、ホコリ、ゴミなどの汚れ」

スティックを倒したままペアリングした

ペアリングとは、PS4でコントローラーを使うための作業のことです。

初めてコントローラーを使う時、コントローラーをUSBケーブルでPS4につなぎ、コントローラーのPSボタンを押すことで、ペアリングが完了します。

このPSボタンを押す時に、スティックを倒したままPSボタンを押すと、スティックを触っていないのに、その倒したほうに入力されっぱなしになるときがあります。

Bluetoothの干渉

PS4純正コントローラーはBluetoothで無線接続します。
Bluetoothに使われる周波数は2.4Ghzです。
この2.4Ghzというのが曲者です。

Wi-Fi、無線接続のマウスやキーボード、電子レンジなど、周りにある、さまざまな電化製品に2.4Ghzの周波数が使われています。

別の機械の周波数が干渉して、無線接続のコントローラーに不調を起こす、という事です。

外付けUSB3.0機器の電波干渉

先程説明したBluetooth干渉は、周りの2.4Ghz周波数がコントローラーに干渉する、というものでした。

そしてもう一つ、コントローラーに電波干渉するものがあります。
それがPS4本体につないでいる、USB3.0接続の外付SSDなどの機器のケーブルです。

USB3.0はノイズ対策されてないケーブルでつないでいると、ノイズを発生させ2.4Ghz周波数の電波に干渉するということで有名です。

このノイズが、無線接続のコントローラーに干渉し、不調をおこす、という事です。

最近、新しくUSB3.0機器を導入し、有線接続してから、コントローラーに不調が起こりだしたら、その機器を疑ってみてください。

スティック内部の部品に汚れが溜まっている

ホコリや小さいゴミ、手垢などの汚れが、スティック内部に入り、それらが原因で基盤との接触不良を起こす、というものです。

スティックの不具合は主に、内部パーツの接触不良が原因の場合が多いようです。

分解するとわかるのですが、スティック内部は、汚れが溜まりやすい

お持ちのコントローラーのスティック部分を傾けると、小さくスキマができませんか?
このスキマから、ホコリ等が入る、というわけです。

ボタンが反応しない

ボタンを押しても反応しない、または、ボタンが戻ってこない、などの症状。

フィルムキーパッド基盤の損傷

ボタンを押しても反応しないのは、コントローラー内部の部品の一つ、フィルムキーパッド基盤」の損傷が考えられます。

コントローラー内部に、水などの液体が中に入っていった、高いところから落とした、などが原因でフィルムキーパッド基盤は損傷します。

ラバーパッドの損傷

ボタンを強く押さないと反応しない、潰れたままボタンが戻ってこない、という症状は、コントローラー内部のラバーパッドが損傷していると考えられます。

ラバーパッドはゴム製品で、劣化を起こしやすく、環境によって耐用年数は違いますが、長く使うと摩耗していき、亀裂をおこし、破れたりします。

破れたりすると、ボタンが戻ってこなくなったり、反応が悪くなったりします。

故障の対処法

では、上記の故障がおきた場合、何をすれば直るのか?の説明をします。

共通する対処法

上記、3つの故障に対する、共通の対処法です。

保証期間があるならSONYに修理に出そう

安全、確実に直る方法は、SONYに修理依頼を出すことです。

コントローラーの保証期間は購入から一年間で、保証期間なら無料で直りますので、送ったほうが良いです。

保証期間の確認法は、本体と一緒に付いてるコントローラーなら、本体が入っていた箱に、コントローラー単体で買ったなら、コントローラーの箱に販売した店舗の記入なり、シールなどが貼られています。

保証書の欄に、店舗の記入や購入日シールが貼られていない場合は、レシートや納品書でも、SONYに修理依頼は出せます。

本体の箱に付いてる保証書

コントローラー箱に付いてる保証書

有償修理の場合

保証期間が過ぎている場合は、有償修理になります。
その場合は、税込み4950円で、新しく買うより安く修理してくれるそうです。

21年8月現在、PS4純正コントローラーは入手困難で、ネットでの価格も高騰しております。
なので無理に分解修理や、高いお金を出して新しく購入しようとせず、確実に直したいなら、有償でもSONYに修理依頼をだしましょう。

SONYオンライン修理受付サービスはこちらから


SONYに修理依頼を出せば、確実に直るのがメリットなのですが、唯一のデメリットは、修理期間中はコントローラーが使えないことですね。

こういう時にサブコントローラーは用意していたほうが良いと思います。
私のオススメは、以前記事で紹介した、HORIが出している「ホリパッドFPS+」です。

ホリパッドFPS+レビューはこちら

コントローラーが充電できない時の対処法

接点復活剤と綿棒を使って端子を掃除

接点復活剤とは、電子部品の洗浄、通電の回復に役立つ洗浄剤です。

接点復活剤は、ホームセンターなどで800円ほどで売っています。
アマゾンなどの通販サイトなら、600円ほどで購入できます。

USB接触不良時は、汚れの可能性もあるので、接点復活剤と綿棒などで端子部分を掃除してみましょう。

綿棒の先をつぶし、先を平べったくし、その平べったくした部分に接点復活剤をつけ、USB端子部分を軽く掃除してみましょう。

掃除し終わったら、本体とコントローラーをつなげて、充電できるか試してみましょう。

充電スタンドを使う

SONYがPS4周辺機器で出している、「PS4コントローラー充電スタンド」を使って充電してみましょう。

充電スタンドはUSB端子で充電するのではなく、ヘッドホン端子部分にある拡張端子を使って充電します。

これでUSB端子部分が壊れていても充電はできます。

USBケーブルを変える

社外製のケーブルを使っている場合は、故障の原因にもなるので、使用をやめたほうが良いと思います。

PS4を購入していた時に付いていた、USBケーブルを使うか、SONYがPS4に使っていいと認められた「PlayStationオフィシャルライセンス」マーク付きのUSBケーブルを購入するかです。

スティックが勝手に入力される時の対処法

ペアリングをもう一度してみる

誤入力したまま、ペアリングをした可能性があるので、まずはペアリングを解除し、もう一度ペアリングをしてみましょう

PS4の電源をオフにして、コントローラーのリセットボタンを爪楊枝などで、5秒間ほど長押ししてください。

その後、PS4とコントローラーをUSBで有線接続し、コントローラーのPSボタンを押します。

これで再ペアリング完了です。

電波干渉が原因の場合

まず、他の2.4Ghz周波数を出す機器を止めていって、コントローラーの不調が、周波数の電波干渉なのかを確かめてみましょう。

特にPS4につないでいる、USB3.0の外付けのSSDなどの機器の可能性は高いので、先に止めてみましょう。

有線接続にする

電波干渉は、無線接続のときにおこる症状です。
他の機器の電波干渉が原因なら、有線接続にしましょう。

USB3.0のケーブルを変えるか、ノイズ対策パーツをつける

PS4につないでいる、USB3.0の外付けSSDなどの機器を停止して、コントローラーの症状が直った場合。
そのUSB3.0の機器のケーブルから出てるノイズが原因の可能性が高いので、ノイズ対策されたケーブルにするか、ケーブルに装着して、ノイズをなくす製品があるので、それらを使ってみましょう。

  • USB3.0 ノイズ シールド
  • フェライトコア

上記2つをGoogleで検索すると、USB3.0ノイズ対策商品が検索結果に出てきます。

スティック内部の部品が原因の場合

電波干渉が原因でなければ、スティック内部の部品が、接触不良をおこしている可能性が高いです。

分解して、接点復活剤をかける

※注意※
保証期間が過ぎていても、SONYに修理依頼を出せば4950円で修理してくれます。
分解は怪我や、さらなる故障をおこすこともありますので、最後の手段として、自己責任でお願いします。

スティックの不具合は主に内部パーツの接触不良が原因の場合が多いので、分解してスティック内部のパーツに、接点復活剤をかけ、接触不良を改善させる方法です。

私はよくこの方法で直しています。

この方法は以前の記事で紹介しました。

詳しい分解法は、こちらのページへ

ボタンが反応しない時の対処法

もう一度ペアリングしてみる

ペアリング時のエラーも考えられますので、スティックの故障の時と同じく、コントローラーのリセットボタンを5秒間ほど長押ししてもう一度ペアリングをしてみましょう。

分解してパーツの交換

ボタンが反応しない原因は、ほとんどが内部のパーツの損傷です。
この場合、SONYに修理依頼を出さないなら、自分で分解修理しかありません。

ボタンが潰れて戻らないなら、ラバーパッドの交換

複数のボタンを押しても反応しないなら、フィルムキーパッド基盤の交換

どちらのパーツも、アマゾンなどの通販サイトで取り扱っています。
価格もそんなに高いわけでもなく、1000円以下で購入できます。

まとめ

  • 保証期間内ならSONYに修理依頼を出そう
  • SONYに有償修理の場合は4950円かかる
  • 自分での分解修理は自己責任で
  • USBで充電できないのは、主にMicroB端子の接触不良
  • スティックが勝手に入力されるのは、主に内部パーツの接触不良
  • ボタンが反応しないのは、主に内部パーツの損傷

いかがだったでしょうか?
なぜ故障するのか?何が原因なのか?がわかっていただけたでしょうか?

PS4純正コントローラーは現在、家電量販店でも全然売っている所を見ず、ネットでの価格も高騰しており、入手困難になっております。

そんな純正コントローラーをできるだけ長く使うために、取り扱いには非常に注意していきたいのですが、やはり壊れる時は壊れます。

壊れた時は、保証期間ならSONYに修理依頼を出しましょう。

分解修理に自信がある方は、自己責任で、保証期間が過ぎていても、4950円で修理依頼を出せますので「確実に直したい」という方は有償修理に出しましょう。

コントローラーは消耗品です、壊れる時は壊れます、その時、何をするべきなのかを考えて行動しましょう。

それではよきゲームライフを!

お読みいただきありがとうございました。

2021年12月25日PS4,コントローラー

Posted by ナオ